俳優・役所広司さんがカンヌ映画祭男優賞を受賞 「パーフェクト・ディズ」主演
第76回カンヌ映画祭コンペディション部門でドイツのヴィム・ヴェンダース監督の「パーフェクト・ディズ」に主演した役所広司さんが男優賞を受賞した。
日本人の俳優が最優秀男優賞を受賞するのは2004年に是枝裕和監督の作品、「誰も知らない」で主演した俳優の柳楽優弥さん以来で二人目。
役所広司さんは本作で、公共トイレの清掃員として働く平山の丁寧な日常と葛藤を演じている。
受賞した際のコメントとして、「日々を丁寧に静かに重ねるように生きる。この平山という男を演じるのは、大きな挑戦でした。ヴィム・ヴェンダースという偉大な監督には、フィクションの存在であるこの男にとても大きなリスペクトがありました。それが私を導き、平山という男をこの世界に生み出した気がします。このような賞をいただいてとても光栄です。日本の、世界の、映画が少しでも、もっと素晴らしいものになるようにこれからも努力を重ねていきたいと思います。日本でもみなさんに、『平山』という男をご紹介できる日が楽しみです」と話した。
日本での公開は未定。
今回のカンヌ映画祭では是枝裕和監督の「怪物」で脚本を手掛けた坂本裕二さんも脚本賞を受賞している。
役所広司さんというと戦国武将や軍人を演じたことから武人のイメージもある。
都会の中で静かに丁寧に生きるこの役をどう演じたのか。
公開が待ち遠しい。
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