創業する時の課題となる事項は? やっぱりお金の話

2017年度版中小企業白書によれば、創業の際の課題となる事項として、「資金調達」60.6%、「家族の理解・協力」40.8%、「事業や経営に必要な知識・ノウハウの習得」35.6%、「質の高い人材の確保」28.3%、「販路開拓・マーケティング」26.4%となっており、創業時の資金調達の困難さが伺えます。  
それでは、創業時はどのような資金調達方法がおこなわれているのでしょうか。
次のような統計があります。

【創業時の資金調達方法】2017年度版中小企業白書

第1位経営者本人の自己資金(76.0%)
第2位民間金融機関(39.2%)
第3位家族・親族、友人・知人等からの借入れ(33.6%)
第4位政府系金融機関からの借入れ(28.8%)
第5位公的補助金・助成金の活用(14.4%)

上記以外にも最近では、クラウドファンディンを利用した調達が行われることがあります。
「クラウドファンディング」とは、インターネット上で、事業などに 賛同する不特定多数の人々から資金調達を行うことをいいます。  
クラウドファンディングの形態は、資金提供者との関係で、寄付型、購入型、投資型、貸付型に分けられます。  創業の際には、自社で単独で行うのはノウハウや信用の面からハードルが高いと考えられるため、一般的には、仲介事業者を通して資金提供者を募集することになります。  
なお、自治体によっては、仲介事業者と提携して、事業者に支払う手数料の補助を行うなど、クラウドファンディングを活用した資金調達の支援を行っています。

一般的には、創業時には自己資金を資本金として出資し、残りの不足する必要資金は借入れにより調達します。
資金調達の方法はさまざまであり、それぞれに特徴があります。
自身の創業にはどのような選択肢があるのか、どの方法がベストなのかを検討しましょう。

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